飲食店専門の融資を申請するときのコツや流れは?

飲食店を個人で新規開業するには数百~数千万円の初期費用を用意しなければなりません。全額を自己資金で補うことはとても難易度の高い事なので、一般的には融資を受けたり、補助金などを利用して資金を集めることになるでしょう。この記事では、開業をするにあたって融資を申請するときのコツや注意点、開業の流れを簡単に説明したいと思います。

創業融資サポートはみやこ行政書士事務所にお任せを♪


<<ご相談はこちらから>>

はじめに

融資制度を設けている機関には日本政策金融公庫や民間の金融機関など様々です。それぞれにどのような違いがあるのか、利点やデメリットはどのようなものかをしっかり把握し、融資の審査をスムーズに通ることが出来るように必要な事前準備はしっかりとしましょう。

融資と補助金、助成金の違いは?

・融資とは

金融機関にお金を借り入れて、後に利子を付けて返済するものです。返済計画を入念に立ててきちんと返せるようにしなければなりません。審査に通ってからお金が手元に入ってくるまでが早い事や融資の対象となる事業の幅が広い事が利点です。

・補助金とは

国や地方自治体、公共団体が設けている制度で、対象となる事業の経費の一部を受け取ることができます。返済義務がないため、返す必要が無い事が大きな利点です。しかし、申請手続きに時間がかかることや競争率が高く採用されにくいことなどがデメリットとして挙げられます。

・助成金

補助金と同じように扱われることが殆どですが、こちらは補助金と比べると要件が厳しくないことが利点です。助成金も返済義務がないため、負担が無い事が利点です。 また、補助金や助成金は支給された資金の使い道は指定されたものだけに限られているので注意しましょう。

融資制度を受けられる所

・日本政策金融公庫

国が出資している政府系金融機関です。中小企業や小規模な個人事業主の事業を支援する制度が数多く設けられています。担保や保証人が無くても融資を受けることが出来る為、実績の少ない開業前に融資を受けたいとなった場合には一番おすすめする機関です。

・銀行

一般的な民間経営の金融機関です。大抵の場合日本政策金融公庫で融資を受けるよりも金利が高いです。融資の限度額や要件が銀行によって異なるため、それぞれ事前に調べておくとよいでしょう。

・信用保証協会

中小企業の経営者を主な対象として作られた団体です。保証付き融資制度を活用することで、融資の申請が通りやすくなります。

融資を申請するときのポイント

・事前準備

申請前の事前準備が融資を受けるうえで大切な要素のひとつです。融資の種類や対象となる要件、審査の基準などを調べ、自分の事業に合った制度を選びましょう。また、融資の目的やもらった資金の使い道をはっきりとさせておくことで選ぶ融資の種類を決めやすくなります。

・事業計画書

融資の審査において重要なのが事業計画書の内容です。事業の目的や将来的な事業の規模、現実的であるかどうかなどが見られます。事業計画書を作る際には専門家のサポートを受けながら、具体的な内容やデータを提示した客観的な資料を作成するように心がけましょう。

・自己資金

自己資金は可能な限り多い方が良いです。自己資金の量によって融資の上限金額や条件がより有利になる可能性があります。また、計画的に資金を貯めてきたという事が分かると金融機関側からきちんとお金を回収できると判断してもらいやすく、審査に通りやすくなります。

・返済計画

返済計画がきちんと立てることが出来ていないと、厳しいキャッシュフローの中で月々の返済が出来なくなってしまう可能性や、そもそも審査に通らない可能性があります。計画的に無理のない返済計画を設計して、開業後に売り上げが安定しない時でもきちんと支払えるようにしておきましょう。

・まずは相談

はじめから一つの金融機関に行くのではなく、複数の金融機関に相談したうえで何処が自分に合っているかを検討して選ぶと良いでしょう。また、金融機関の担当者とやり取りをしていく中で融資の条件が見直されたり、新たに別の融資を利用できる場合があります。

開業資金はどれくらい?

・初期費用

物件取得費や内装工事費、備品代など様々なものが含まれます。業態や店のコンセプト、店舗の立地などで大幅に変わりますが、人口が多く競争率が高い地域の場合は1000万~3000万円位用意する必要があると言われています。

・運転資金

開業後に店をやり繰りするための費用で、光熱費や人件費、仕入れ費、広告代などが含まれます。こちらも初期費用と同様に大きく異なり、1000万円以上が必要になることも多いです。事前にきちんとどのような項目でどれくらいの費用が掛かるかを算出して資金の目安を考えていきましょう。

資金を調達する方法は?

・自己資金

自分で貯めたお金、家族や親族から借入した金銭を指します。友人からの借入や出所が不明になってしまうタンス預金は自己資金にカウントされない場合が多いため注意しましょう。

・融資を受ける

公庫や銀行から融資を受ける方法です。担保や保証人が必要になる場合もあるので事前に確認しておくことが大切です。

・補助金と助成金

国や地方自治体から支給されるものです。申請時に事業計画書を出す必要があり、事業を行った後にも報告書を提出しなければならない場合があります。

日本政策金融公庫の融資制度の例

・創業融資制度

新規に事業を始める事業者や中小企業の支援を目的とした制度です。

・新創業融資制度

これは創業融資制度と似ていますが、開業から三年以内であれば受けることが出来ます。

・女性起業家支援融資制度

文字通り女性の新規開業を対象にした融資制度です。 以上のほかにも日本政策金融公庫では様々な条件の融資制度があります。公庫の融資は金利が他の金融機関よりも低い事、無担保無保証でも融資が受けられることが大きなメリットです。資金調達の際にはこれらの融資制度を活用して、開業資金をより多く集められるようにしていきましょう。

公庫の融資のポイント

・事業計画書が必須

日本政策金融公庫の融資制度は事業計画書を提出することが必須条件とされています。事業計画が審査の基準にもなるため、内容はしっかりと練りましょう。

・審査に通るためには入念な準備を

事業計画や自己資金の量など、融資の厳しい審査を通るためには前もって用意しておくものが多いため、漏れが無いようにしましょう。

開業までのフローチャート

・店のコンセプトを考える

コンセプトはお店の雰囲気や方向性などの事です。レトロなお店にするのか、それともカジュアルなお店にするのか等でターゲットとなるお客さんの年齢層や性別が変わります。それによって店舗の内装やメニューを決めやすくなったり、どの広報活動が最も効率よくターゲットとなる年齢層に伝わるのかが変わります。

・物件探し

立地や物件の規模、家賃などを加味して物件を選びます。これもコンセプトと少し被る部分ではありますが、ターゲットとなる客層が通るような場所が理想です。また、店舗の規模は自己資金の金額や出そうと思っているメニューによって変わります。

・資金集め

自己資金(貯金)や融資金、地方自治体からの補助金や助成金を利用してお金を集めます。この際、自己資金が多ければ多いほど融資審査を通過する確率が上がります。融資や助成・補助金を利用する際には、事業計画書の提出を求められる事もあります。どの書類が必要なのか事前に確認しておきましょう。

・必要な資格を取っておく

飲食店の場合、食品衛生責任者の資格が必須になります。食品を提供する事業所に1人以上の配置が義務となっている為、忘れないようにしましょう。もし50人以上の従業員がいる場合は防火管理責任者の資格も必要になります。

・許認可取得

飲食店営業許可や酒類販売業免許などの届出が必要になります。届け先は保健所や警察、税務署等複数あるので、自分が提出しなければいけない届出書はどの機関に届けなければいけないのか事前に調べておきましょう。

・内外装工事

店舗の内装と外装の工事です。最初に決めたお店のコンセプトや予算によって工事費用や期間は変わります。

・設備、備品を揃える

厨房の設備やテーブル・椅子などの内装備品を集めます。

・従業員

お店の規模や業種によって人数は異なりますが、必要となる従業員を雇います。

・開店準備

ここまで来たらいよいよ開店準備です。営業形態や従業員の配置について今一度確認し、開店に備えましょう。

・開店

遂に開店です。開店した後も集客の方法や店舗運営など、色々な活動を行う必要があります。しっかりと準備を整えて店舗運営していきましょう。

開業資金を抑えるには?

開業資金を抑える方法は幾つかあります。その中から自分に使えそうな方法を複数組み合わせて資金を抑えていきましょう。

①物件

物件にかかる費用は開業資金の中で最も大きな割合を占めています。確かに立地が良ければお客さんは大勢来てくれますがその分賃料は高くなってしまいます。そのため自分がターゲットとしている客層にフィットするように立地を選ぶ事で賃料を抑えつつ良い条件の物件を見つける事が出来ます。例えば、家族連れをターゲットにしている場合は住宅地近辺の方が有利になります。逆に学生や社会人をターゲットにする場合は繁華街に近い方が客足は伸びます。

②中古を活用する

中古設備や物件を上手く組み合わせると費用を抑えた開業をすることが出来ます。しかし全て中古にするとメンテナンス費用や修理費が発生してしまう事があります。中古物件や中古設備の状態と新品を購入した場合の差を比較・検討してどちらの方が安く済むかしっかり考えて利用しましょう。

③自分で内装工事をする

DIYが得意な人であれば、思い切って内装工事を自分でやってしまうのも一つの方法です。手間はかかりますが、専門業者に工事を依頼するよりも安く済みます。とはいえDIYには道具も知識も必要になります。そんな時は内装の塗装だけでも自分でやると数万円程度の費用を浮かせることが出来ます。あくまで無理のない範囲、できそうな所だけ自作して費用を抑えましょう。

最後に

飲食店を開業する際には融資制度を上手く使う事で開業資金を集める事が出来ます。また、融資を受ける際には予め情報を集めて事業計画書を綿密に作る事が重要になります。不安な場合は融資サポート専門家に相談して添削して貰ったり、助言やアドバイスを貰いましょう。飲食店の開業は何度も経験する事ではありません。入念な準備と対策をして融資審査に挑みましょう。

相談無料♪完全成功報酬型の融資相談はみやこ行政書士事務所へお任せください!

ご相談は 06ー4400ー0860 まで♪ 受付 11:00 〜 17:00( 土・日・祝日休み )

関連記事

こんな関連記事も読まれています。

ご相談承ります!

お気軽にご連絡ください

メール

お問い合わせはこちら

お急ぎの方はお電話ください

受付時間(平日)

11:00~17:00