居抜き物件とは?特徴を解説

2024.04.16

居抜き物件についての用語説明のページです。ぜひご活用ください。

居抜き物件とは

居抜き物件は前の保有者が使用していた内装や設備がそのまま残された店舗です。造作や設備（調理器具・椅子・テーブルなど）をそのまま次の借主に引き渡すため、初期費用を抑えることができます。

メリット

居抜き物件で開業する場合、既存の設備や内装をそのまま使用できるため、大幅なコストダウンが可能です。特に調理設備や排気ダクト工事の費用が不要で、飲食店開業時の負担が軽減されます。また、内装工事や準備にかかる時間も削減でき、短期間での開業が実現します。

スケルトン物件との違い

居抜き物件とは逆に、内装や設備が全て取り払われた状態の物件をスケルトンといいます。スケルトンに戻す場合、原状回復工事には少なくとも1坪あたり5～10万円が必要です。10坪程度の小さな店舗でも100万円前後の費用がかかります。

閉店側のメリット

閉店時にスケルトンに戻す費用を抑えられるため、居抜き物件は閉店する側にとってもメリットがあります。

居抜き物件の注意点

居抜き物件にはメリットが多い一方で、注意すべき点も存在します。賃貸物件の場合、家賃に設備の使用料が含まれ、所有権は物件のオーナーにあります。そのため、設備の撤去や売却は借主の判断で行うことはできません。

契約内容の確認

設備が故障した際の費用負担について、契約内容をしっかり確認することが重要です。オーナーが費用を負担すべき場合もあれば、借主が負担する契約になっていることもあります。

設備の状態確認

物件ごとに設備や内装の状態が異なるため、使用可能な状態か、どれくらい使用されたものかを確認することが大切です。特に冷蔵庫や製氷機、厨房機器などの高額な設備は故障すると大きな費用がかかる可能性があります。

前の店舗の撤退理由

前の店舗が経営不振で撤退した場合、そのイメージが残る可能性があります。撤退した店舗と同じ業種・業態での開業を考えている場合は慎重に検討しましょう。

まとめ

居抜き物件は、閉店を考えるオーナーと新たに開業を目指す買取希望者双方にとって大きなメリットがあります。また、使えるものを壊さずに再利用するというエコの観点からも注目されています。早く、安く開業できる居抜き物件の人気は高まっているため、閉店を考えている場合は居抜きでの明け渡しを検討することをおすすめします。

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